抄録
加工油脂食品を構成する油脂の加熱・冷却過程における結晶構造変化の解析技術確立を目的として、高純度油脂試料の冷却加熱下その場時分割X線回折測定を行った。トリパルミトイルグリセロール(PPP)を測定試料とし、BL19B2 の SAXS 装置においてビームライン装備の試料冷却加熱装置を用い、80 ℃ → −4 ℃ → 80 ℃ の過程における回折プロファイル変化を測定した。その結果、冷却過程では約 40 ℃ で α 相が生成、その後の加熱過程では約 42 ℃ で結晶相が α 相から β 相に変化する様子が観測された。