SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
硝酸アンモニウム水溶液浸漬による低アルカリ性セメントの劣化過程の経時観察
人見 尚
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 2 巻 1 号 p. 94-99

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抄録
供用状態における低アルカリ性セメントの促進劣化試験法の確立を目的として、練混ぜ直後から30時間経過後までのX線回折チャートの取得を行った。カルシウム溶出促進効果を有する硝酸アンモニウム水溶液に普通ポルトランドセメントと低アルカリ性セメントを接触させ、X線回折の接触部からの距離を0.4 mmずつ変えた5点について、時間変化として30時間まで観察を行った。この結果に対しイオン交換水に3年間浸漬した試料と比較を行った。Caイオンの除去に関係する結晶の変化から、硝酸アンモニウム水溶液は非常に大きな劣化促進効果を持つことを確認した。しかし、硝酸アンモニウム水溶液の浸漬による新たな鉱物の生成も確認し、促進効果だけでない試験体の変化を捉えた。
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