SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
Cuをドープしたトポロジカル絶縁体CuxBi2Se3の結晶構造
茂筑 高士土屋 佳則鈴木 悠介藤井 宏樹松下 能孝坂田 修身田中 雅彦勝矢 良雄
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2015 年 3 巻 1 号 p. 17-19

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抄録
バルクとしては絶縁体であるが、表面のみが金属状態を有するトポロジカル絶縁体Bi2Se3にCuをドープすると、約3 Kにおいて超伝導が発現する。ドープされたCuはBi2Se3層間に挿入されると考えられているが、Cuがどのサイトを占有するかを解析した報告はない。本課題では、粉末放射光X線回折により結晶構造解析を行い、Cuが占有するサイトを調べることを目的とした。その結果、CuがBi2Se3層間に挿入されるが、Cu仕込み量 x が0.15以上になるとそれだけでは説明できない振る舞いが見られた。
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