SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
遺跡から出土した鉱物化した染織繊維製品の鉱物化過程解明への粉末X線回折応用研究
奥山 誠義佐藤 昌憲
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 3 巻 1 号 p. 45-49

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抄録
遺跡発掘により発見される出土品はその素材を問わず、地下埋蔵中に土壌成分や水分など周辺環境からの影響により劣化・腐朽・腐食作用を受けている。とりわけ、出土染織文化財は劣化・腐朽の影響を受けやすく、その遺存状態は千差万別である。本研究は、SPring-8におけるXRD測定を応用し、千数百年に及ぶ地下埋蔵環境中に鉱物化した染織文化財の変化の過程を解明することを目的とした。出土資料と鉱物化を模した資料、そして繊維に染織材料として利用されうる鉱物顔料の一種を用いて、粉末X線回折測定を行った。
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