SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
XAFSを用いたV2O5-MxOy系ガラスの構造解析
青柳 拓也児玉 一宗小野寺 大剛高松 大郊小原 真司
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2015 年 3 巻 2 号 p. 549-551

詳細
抄録
V2O5-MxOy(M=P, Te, Pb, Ba)二元系ガラスや、これにAg2O、Sb2O3、WO3などを添加した三元系ガラスの構造解析を目的として、V元素周囲の局所構造をSPring-8/BL14B2のXAFS測定装置にて評価した。V-K吸収端の低エネルギー側に現れるプリエッジのピーク強度より、TeO2やPbOを添加したガラスではV2O5結晶の5配位と比較して配位数が減少している可能性が示唆された。また、Ag2O、Sb2O3、WO3の添加はいずれもプリエッジのピーク強度を増加させることから、配位数もしくは対称性に影響を与えることが分かった。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top