SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
Al-Mg-Si合金における室温時効条件によるナノクラスター構造変化の軟X線XAFSを用いた測定
足立 大樹中西 英貴長谷川 啓史
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 4 巻 1 号 p. 117-119

詳細
抄録
溶体化処理後の室温時効によりAl-Mg-Si合金中にはクラスター1が形成し、引き続いて行う170℃における人工時効処理中のβ”相の析出が阻害されることにより、時効硬化量を低下させることが知られている。本研究ではクラスター1の室温時効時間の変化を調べるため、軟X線XAFS測定を行った。その結果、室温時効時間の増加により徐々にSi原子周りの配位距離が減少し、Si価数が増加することが示唆された。しかしながら、16 days以上の長時間時効により、逆に配位距離が増加し、Si価数が減少することが示唆された。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top