SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
半導体パッケージ基板用樹脂の熱硬化過程における残留応力その場観察
若林 みどり鈴木 咲子中井戸 宙渡邊 俊明和泉 篤士
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 4 巻 2 号 p. 294-297

詳細
抄録
半導体パッケージ基板用樹脂/銅箔界面の残留応力について、基板樹脂の熱硬化過程におけるその場観察を行った。加熱試料台を用い、Cu(331)面のX線回折プロフィール変化を側傾法により測定し、sin2ψ法により熱時の残留応力を算出した。その結果、熱硬化過程における基板樹脂/銅界面の残留応力その場観察に成功し、樹脂の熱膨張や収縮、硬化収縮挙動を残留応力変化の観点から解明した。これによりシリカフィラー含有量(FC)の多い樹脂の方が少ない樹脂と比較して熱時の残留応力変化が小さいことが明らかとなった。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top