SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
固体酸化物形燃料電池用酸化物イオン伝導体のXRD解析
岩井 広幸齋藤 正紀高橋 洋祐
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 6 巻 1 号 p. 133-136

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抄録
固体酸化物形燃料電池(SOFC)電極や集電材に用いる酸化物イオン伝導材料として、現在もっともよく利用されているのがぺロブスカイト型酸化物 La1-xSrxCo1-yFeyO3-δ(LSCF)である。長期信頼性の確立、さらなるコスト低減を推し進めることで、SOFCの普及拡大が期待されている。SOFCの作動温度条件におけるLSCFの主要な劣化要因は、周辺部材の耐熱合金から蒸散してくるCrとの反応により、電極としての活性が低下することである。本実験にて微量存在するCrとLSCF組成による反応性の変化を確認した。材料の安定性や不純物相などの情報は工業的に重要な知見である
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