SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
粘着性ゴムシート中に分散させたセラミド分子の分布に対する熱履歴と添加物モノグリセリドの効果
高橋 浩渡邊 亮太西村 謙一森脇 太郎
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 7 巻 2 号 p. 287-291

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抄録
ポリイソブチレン(PIB)とスチレンーイソプレン共重合体(SIS)を主体とするゴムにセラミド、また、セラミドと添加剤としてモノグリセリドを混合したものを加えて、粘着性ゴムシートを作製した。このシート内におけるセラミド分子の分布をシンクロトロン顕微赤外分光法で調べた。融解混合圧延法で作製したサンプルを温度 60°C で1日間保持しても、保持なしのサンプルと比較すると、セラミドのみを含む場合、シート内のセラミドの分布の均一さはあまり向上しなかった。添加剤としてモノグリセリドが存在する場合、温度 60°C にて1日間の保持は、セラミドの分布を均一にする方向に働いたが、保持なしの場合の分布がセラミド単独系より不均一であり、モノグリセリドの均一化の効果は低いものであった。
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