2020 年 9 巻 p. 7-14
本研究の目的は、障害福祉サービス事業所において、医療的ケアの必要な重症心身障害者を支援する介護職の経験を明らかにし、その経験から、介護職と協働する看護師の役割について示唆を得ることである。研究方法は、喀痰吸引等を1年以上実施する介護職8名に対し半構成的面接を実施し、質的記述的に分析した。
その結果、介護職の経験は6つのカテゴリーに分類された。それは【関われる自信がない】、【医療的ケアに対応できないもどかしさ】、【何かあったらという不安】、【役に立っている感覚】、【困った時の支えが欲しい】、【本人の気持ちを知る喜び】である。
介護職と協働する看護師の役割として、「個別性についての説明」、「ロールモデルとしての自覚の促し」、「医療的ケアに対応できないもどかしさへの配慮」、「継続的な研修」、「緊急対応マニュアルの整備」、「相談しやすい関係性の構築」、「介護職の役割の意義を伝える」が示唆された。