理学療法の科学と研究
Online ISSN : 2758-3864
Print ISSN : 1884-9032
症例報告
骨粗鬆症患者に対し加圧トレーニングを施行した一症例
後藤 和也山本 達郎柏崎 ももこ三浦 夏穂林 翔平今福 翔太
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 10 巻 1 号 p. 10_37-10_40

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抄録

 【目的】骨粗鬆症の患者に対し,加圧トレーニングを1年間行い,その効果を骨密度・骨強度・身体組成の面から検討すること。【方法】1年間にわたり加圧トレーニングを施行した原発性骨粗鬆症を罹患する80歳代の高齢女性に対し,骨密度・骨強度・身体組成の測定結果を後方視的に調査した。【結果】骨密度(腰椎・大腿骨)と骨強度(腰椎・大腿骨),身体組成のすべての項目において,改善が認められた。【結論】加圧トレーニングは,骨粗鬆症を有する高齢女性に対し,骨密度・骨強度を早期に改善させる可能性が示唆され,さらに,サルコぺニアなどの改善にも有用である可能性が考えられた。

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© © 2019 一般社団法人 千葉県理学療法士会
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