理学療法の科学と研究
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短報
肺癌術後症例における四肢骨格筋量の低下と生命予後の関連:
単一施設観察研究
井上 志帆齋藤 洋清水 堂弘太田 幸將杉村 裕志宮越 浩一
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キーワード: 肺癌, 骨格筋量, 予後
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 16 巻 1 号 p. 16_43-16_47

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抄録

 【目的】肺癌術後患者のBioelectrical impedance analysis (BIA) で測定した骨格筋量低下が予後不良と関連するかを明らかにすること。【方法】対象は当院で手術を受けた肺癌患者である。主要アウトカムは全死亡とした。骨格筋量は,BIAで測定した四肢骨格筋量を身長2乗で除して骨格筋指数 (skeletal muscle mass index, SMI) を算出した。骨格筋量低下の定義は,Asian Working Group for Sarcopenia (AWGS)のカットオフ値を利用し,カットオフ値未満をSMI低値群とした。SMI正常群とSMI低値群に関する死亡率を比較した。【結果】本研究の対象者は264名であった。年齢の中央値と四分位は71 [63-75] 歳で男性が172名 (65.2%)であった。追跡期間の中央値は1399 [1094-1881] 日で,36名 (13.6%) に全死亡を認めた。カプランマイヤー解析にてSMI低値群は死亡率が高値であった (log rank検定,p<0.001)。多変量COX回帰分析において退院時SMI低値群はハザード比3.71 [95%信頼区間:1.80-7.65,p<0.001] 有意に死亡率が高かった。【考察】肺癌術後患者における退院時の骨格筋量低下は予後不良と関連する可能性が示された。

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© 2025 一般社団法人 千葉県理学療法士会

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