2026 年 17 巻 1 号 p. 17_9-17_14
【目的】本研究の目的は,Total Knee Arthroplasty(TKA)における下肢アライメントの経時的変化や特徴を明らかにすることである。【方法】対象はTKAを施行した148膝とした。単純エックス線画像を用いて膝アライメントを評価した。術後3年間の下肢アライメントの経過を解析するとともに,術後に内反が増大した症例の特徴を分析した。【結果】FTAは術前から術後2週で平均6.5°,%MAは術前から術後2週で平均22.3%変化した。術後2週のFTAと%MAは3年後と有意差を認めなかった。FTAと%MAはともに,術前と術後2週,術前と術後3年で有意な正の相関を認めた。術後2週から3年の期間で内反が増大した群と変化しなかった群を比較したが有意差を認めた項目はなかった。【結論】TKA後の下肢アライメントは術後3年まで安定していた。術後3年間に内反が増大した症例の特徴は明らかにできなかった。