理学療法の科学と研究
Online ISSN : 2758-3864
Print ISSN : 1884-9032
症例報告
回復期における中心性頸髄損傷者に対する体重免荷式トレッドミル歩行トレーニング(BWSTT)の介入効果
-シングルケースデザインによる検討-
阿部 紀之齊藤 凡桂松田 雅弘
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 7 巻 1 号 p. 7_25-7_30

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抄録

 【目的】受傷後11週経過した中心性頸髄損傷不全麻痺例1名に対し,体重免荷式トレッドミル歩行トレーニング(BWSTT)を実施し,その効果を検討した。【方法】ABA法を用い,各期2週間隔でB期を介入期とし,Walking index for spinal cord injury(WISCI),歩行速度,総軌跡長,矩形面積,FIM運動項目,他の下肢機能(筋力,筋緊張),バランス能力について,変化値と2SD法を用いて分析した。【結果】WISCI,歩行速度,FIM運動項目において介入期後半に2SDを超えた。しかし下肢筋力,筋緊張,バランス能力に関しては介入期の変化を認めなかった。【結論】今回の結果は,中心性頸髄損傷不全麻痺患者に対するBWSTTは下肢機能に著変がなくても歩行能力の向上に効果があるとするこれまでの報告を支持する症例であり,受傷後11週経過していても該当することが推察された。

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© © 2016 一般社団法人 千葉県理学療法士会
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