社会情報学
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原著論文
ソーシャルメディア利用はオンラインの参加行動を促すか?――クラウドファンディングとオンライン署名に焦点を当てて
木田 勇輔
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2025 年 14 巻 1 号 p. 19-35

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抄録

インターネットメディアが人々の社会参加や政治参加を促進するのかという点は, 常に大きな議論の的となってきた。本研究ではオンラインにおける参加行動に焦点を当て, これを目的変数として扱う。そして, Twitter(現X)やFacebookといったソーシャルメディアがある種のアフォーダンスとして参加行動を促すのかという点について検討する。研究で用いたのは, 20~39歳を対象として2020年に実施したウェブ調査(N=541)のデータであり, ベイズ推定によるロジスティック回帰分析を実施する。まず, FacebookやTwitterの利用を目的変数とした予備的分析を行った。この結果からは, 年齢が高い者や大学卒の者, 友人数が多い者がFacebookを利用する傾向があった。また, 年齢が低い者と大学卒の者はTwitterを利用する傾向があった。次に, オンラインでの参加行動の経験を目的変数とした分析を行った。この結果からは, Facebookを利用しているとクラウドファンディングに参加する傾向があること, Twitterを利用しているとオンライン署名に参加する傾向があることが明らかになった。本研究の結果は, それぞれのユーザーにどのような参加行動を促すのかという点において, ソーシャルメディアの特性に基づく違いが存在する可能性を示唆している。

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