抄録
1987年のOsterweilの歴史的な論文「Software Processes are Software, Too [1]」は,ソフトウェア工学のパラダイムの大きな転換を予兆するものであった.しかし,彼の先見は,彼が描いていたような成果に届かないまま現在に至っている.
我々が取り組んでいるプロセスモデルの研究に加えて,昨今目覚ましい発展を見せているAI 技術の適用が,彼の構想の実現を後押しするのではないかと考えている.本論文では,彼の構想を再理解したのち,我々の取り組みを整理してFuture Presentation の議論の前段とする.