宇宙太陽光発電システム(SSPS)は,Glaserによる最初の着想から50年近く,国内の研究開発開始から30年が経過したが実現の目処は立っていない.また,過去に作成された研究開発ロードマップについても実態と整合しない状況となっており,広く理解と支持が得られているとは言えない状況である.JAXAは,SSPSの研究開発を適切に推進するために,新たにシナリオ/ロードマップを作成する必要があると考え,2013年度からSSPS事業性検討委員会,これに加えて2014年度からSSPSシステム検討委員会という外部有識者による2委員会体制を構築し検討を進めてきた.本論文ではその概要について解説する.