SiC粉末の表面分解によるCNT合成

抄録

カーボンナノチューブ(CNT)は次世代電池の電極材料として期待される。我々は炭化ケイ素(SiC)粉末を用い、高密度のCNT集合粒子の合成に成功したが、工業的応用を行うには大量合成が必要である。そこで、我々は大量合成のために加熱容器の回転とガス導入を行った。これによってより多くの粉末表面が真空や反応ガスと常に触れる状態を作ることを狙った。今回は回転とガス導入がCNT化に与える影響について報告する。