抄録
我々は、情報通信技術(ICT)を活用することで在宅介護、あるいは施設介護を受けている高齢者のQOLを改善するための方法を研究している。その一環として、高齢者の古い写真をデジタル化し、クラウドサービスにこれらの写真をアップロードすることで、これらデータを介護サービスにおける様々な場面で活用するできる環境を構築した。具体的にはインタラクティブなデジタルフォトアルバム、スライドショービデオなどの各種メディアに変換して高齢者の思い出を紡ぎ、家族や施設スタッフが高齢者と共にそれを見ながら傾聴する。さらに高齢者のコミュニケーションの機会を増やすためにテレビ電話を導入し、高齢者と傾聴ボランティアが離れた場所にいても前述のメディアを共有しながら遠隔傾聴できる環境も構築した。また介護施設と通所利用者の自宅にテレビ電話を導入し、服薬管理などに活用している。