抄録
近年、環境保全などの観点から、廃プラスチックなどの有効利用が進められている。廃プラスチックを亜臨界水抽出することで、多くの有用成分が抽出することが考えられる。今回、廃プラスチックの亜臨界水抽出物のレタス種子に対する根伸長試験を行った。その結果、プラスチックのポリプロピレンの亜臨界水抽出物に根伸長効果が認められた。活性物質は、3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸であり、この化合物はプラスチックに添加されている紫外線吸収剤由来と考えられた。また、この活性物質である3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の関連化合物とレタス根伸長試験を行った結果、側鎖の構造と関連があることが確認された。さらに、レタス以外の植物にも伸長効果が認められ、廃プラスチックの植物成長剤としての利用が考えられる。