聖マリアンナ医科大学雑誌
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聖マリアンナ医科大学病院における災害対策本部の取り組み
大坪 毅人
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2024 年 51 巻 Suppl 号 p. S15-S20

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抄録

聖マリアンナ医科大学病院では新型コロナウイルス感染症の対応を平時の診療では対応不可能であると判断し,2度にわたり災害対策本部を設置した。1回目の設置はダイヤモンド・プリンセス号の着岸によるDMAT派遣要請があった2020年2月7日から第1波の対応に繋がる2020年6月2日まで,第2回目は重症者の急増した第5波に対応した2021年8月16日から同年9月21日までの期間であった。医療現場が必要とするニーズに迅速に対応するためには,平時の診療モードから有事のモードに適宜切り替えることは極めて重要なことである。また,時間的制限のある対応には従来のPDCAサイクルではなく,OODAループ(Observe→Orient→Decide→Action)を実行することにより,スピード感を持って臨機応変な対応が可能となった。本稿では新型コロナ診療において当院に設置した災害対策本部の機能を中心に述べる。

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© 2024 聖マリアンナ医科大学医学会
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