口腔・咽頭科
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中咽頭癌におけるp53の検討
與田 順一田村 真司高野 郁晴香川 ゆみ竹井 慎廣橋 良彦山内 一真高野 哲弘斉藤 匡人山中 昇
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1999 年 11 巻 3 号 p. 321-327

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抄録

中咽頭癌でのp53分子の異常について, 遺伝子変異, 蛋白発現, および異常蛋白に対する宿主の免疫応答の各側面から検索した.ホルマリン固定パラフィン包埋組織から抽出したDNAを用いてSSCP/direct sequenceを行った結果, エクソン5領域コドン151 (CCC/ProからTCC/Ser) の変異が認められた.p53蛋白発現は15例 (62.0%) に認められ, stage IIIおよびIVでは陽性群は陰性群に比べ5年生存率が有意に低かった.血清p53抗体は40%が陽性を示した.HPV-DNAは7例 (26.9%) に検出され, HPV-DNAの有無とp53蛋白発現は逆相関した.

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