口腔・咽頭科
Online ISSN : 1884-4316
Print ISSN : 0917-5105
ISSN-L : 0917-5105
嚥下障害における他科との境界と連携
片田 彰博
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 20 巻 2 号 p. 207-209

詳細
抄録

嚥下障害の治療は多職種のチーム医療により成り立つが, その中で耳鼻咽喉科医は中心的な役割を果たすことが求められている. 嚥下障害の評価には嚥下内視鏡検査が非常に有用であるが, この検査は耳鼻咽喉科医が通常行っている内視鏡検査の延長として施行することができ, また他の診療科の医師にはできない嚥下機能評価法である. さらに, 耳鼻咽喉科医は嚥下機能改善手術や誤嚥防止術など嚥下障害に対する外科的治療手段を有している唯一の診療科でもある. 他の診療科や言語聴覚士などのコメディカルとの連携をとりながら, 耳鼻咽喉科の専門性を発揮し, 他科からの要望に応えていくことが必要である.

著者関連情報
© 日本口腔・咽頭科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top