膵臓
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原著
膵腺扁平上皮癌の画像所見の特徴
石渡 裕俊真口 宏介高橋 邦幸潟沼 朗生小山内 学糸川 文英
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2006 年 21 巻 2 号 p. 62-69

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抄録
1997年4月から2004年12月までに当センターで経験した浸潤性膵管癌切除例55例のうち腺扁平上皮癌3例を対象として,臨床像,切除標本肉眼所見と病理学的所見,画像所見について検討を行った.平均年齢は70歳,男性1例,女性2例であった.初発症状は2例が黄疸で,1例は左季肋部痛,発熱であった.pStage IIIが1例,IVaが2例であり,2例は切除後1年以上生存した.2例は膨張性発育を示し,うち1例には線維性被膜がみられた.3例ともに腫瘍内壊死部が存在していた.2例は腺癌成分を認めなかったが,1例に退形成性癌を認めた.画像所見ではUS,CTにて2例は膨張性発育の所見がみられた.全例でEUSの内部エコーレベルが通常型膵癌に比べ高く観察された.ERPでは圧排所見が主体であった.膨張性発育,内部エコーレベルの上昇,主膵管の圧排が膵腺扁平上皮癌を疑う所見と考え,これらに注目することにより術前診断が可能となる.
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© 2006 日本膵臓学会
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