抄録
改訂版では主膵管型の管径基準を>5mmにした.分枝型の悪性化のリスクに"high-risk stigmata"と"worrisome features"を定義し経過観察を高頻度にする目安とした.主膵管型の切除適応は変わらないが分枝型の切除適応はより控えめにした.その経過観察の方法と間隔を"high-risk stigmata"と"worrisome features"を用いてアルゴリズムで示した.分枝型に通常型膵癌が比較的高率に発生することから,日本では6か月毎の経過観察が行われる.一方で,癌を疑う場合はリンパ節廓清を伴う膵切除術が標準治療で,縮小手術は疑いのない症例に限る.浸潤癌の組織型,IPMNの亜型は予後を示唆する.切除時には膵断端に浸潤癌・高度異型がないことを迅速組織診で確認し,軽度・中等度異型しかなかった例でも経過観察を最低年2回行うのがよく,高度異型や浸潤癌ではより短くする.