膵臓
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特集 急性膵炎の診断と治療:新しい動向
急性膵炎における経腸栄養の重要性―全国アンケート調査の結果から―
横江 正道真弓 俊彦竹山 宜典
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2014 年 29 巻 2 号 p. 196-201

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抄録
急性膵炎のおよそ10%の症例では感染合併例があり,そのうちの50%が予後不良になる.重症急性膵炎の二大合併症である早期の臓器障害と後期感染を合併する症例に対しては,その病態に基づいて適確に特殊療法を施行する必要があり,栄養補充法のみならず,Bacterial Translocation対策,感染対策としての経腸栄養が注目されている.急性膵炎に対する経腸栄養と経静脈的栄養に関するメタ分析では,統計学的有意差を持って,経腸栄養の方が,感染症発生率が低下することなどが報告されている.急性膵炎,特に重症急性膵炎の予後を左右するのが感染症である点からみれば,早期からの経腸栄養は極めて重要な診療行為であり,ほぼ必須の感染対策である.今回,われわれは全国のNST稼働施設にアンケート調査を行ったが,入院後何日目に経腸栄養を開始することが多いかという問いに対しては7日目と答える施設が34%と最多であった.経腸栄養に不慣れな医師へのNSTチームからのサポートがうまく機能すれば,さらなる急性膵炎の予後改善にも繋がる可能性があると考えられる.
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© 2014 日本膵臓学会
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