2018 年 33 巻 4 号 p. 752-757
現在,自己免疫性膵炎(AIP)は1型と2型に分類されている.わが国ではほとんどが1型であり,IgG4関連疾患(IgG4-RD)の膵病変ととらえられているが,病因・病態はいまだにはっきりしていない.1型AIPのIgG4の産生には以前からIL-4,IL-10,IL-13などのTh2サイトカインや制御性T細胞などの獲得免疫系の関与が注目されていたが,近年,自然免疫系の関与についても報告がなされはじめている.我々は,本疾患にToll-like receptor(TLR),M2マクロファージが関与していることを報告したが,さらに好塩基球の関与が重要である事がわかった.そこで,本稿では1型AIPの病因・病態における好塩基球を中心とした自然免疫系の関与について,今までの報告をもとに概説する.