2020 年 35 巻 2 号 p. 162-165
膵性糖尿病患者のセルフケア行動は一生続く.患者にはインスリン療法に対する知識とアレンジ能力,加えてセルフケア能力の向上が必要になる.いずれも生活に合わせて行動を起こす自己効力感が重要であるため,医療者には単純に知識を提供することにとどまらない支援能力が求められる.自己効力感の状態は,4つのパターンにわけられ,それぞれにふさわしいアプローチがあると考えられている.医療者は,患者の心理状態に応じたアプローチを行いつつ,病状と治療の見直しを行っていくことが,自己効力感を支えることとなる.