香川大学医学部病理病態学・生体防御医学講座腫瘍病理学
2021 年 36 巻 1 号 p. 49-56
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術前補助療法後の膵切除検体の病理標本は,術前治療後の癌細胞の残存の程度や,癌細胞の状態(壊死や生存した癌細胞の割合),線維化等の病理組織学的な変化に関する正確な情報を有しているため,術前治療効果の評価や,術後の治療方針決定,術後の予後予測における有効活用に期待が集まっている.治療によって引き起こされる病理組織学的変化の特徴を述べ,現在用いられている病理組織学的治療効果判定の概要と将来展望について考察したい.
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