日本塩学会誌
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製塩に於ける缶石の化学組成について
清水 和雄杉田 静雄
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1958 年 12 巻 1 号 p. 3-15

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抄録
我々は製塩に於ける各種缶石について化学分析及びX線回折を行いその組成を明らかにした. 試料として真空式及び加圧式に於いて予熱器及び蒸発缶に附着した缶石, ネツト及び枝条架に附着した缶石等約50点を用いた, その結果真空式に於ける缶石は硫酸カルシウムを主成分とし, 加圧式に於ける缶石は炭酸カルシウム, 水酸化マグネシウム, 硫酸カルシウムが夫々主成分となつている. 又流下式かん水を用いた場合は真空式に於いても予熱器及び蒸発缶に炭酸カルシウムを主成分とする缶石が附着する事がわかつた.
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