日本海水学会誌
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陽イオン交換膜の選択処理と水分解
オン交換膜海水濃縮法におけるスケールに関する研究 (第12報)
武本 長昭
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1973 年 27 巻 2 号 p. 101-105

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抄録
選択処理剤C-10をもちいて, 陽イオン交換膜の選択処理を行なう場合の, 処理効果および過処理による水分解の発生について検討した. 結果は次のとおりである.
1) 選択処理時間と処理効果 (濃縮海水の簡易純塩率) との関係は, 処理条件に無関係に1本の曲線で表おされる.
2) 脱塩室液濃度および温度が高いほど, 水分解の発生は遅くなるので, 濃縮海水の到達純塩率は高くなる.
3) 濃縮海水の到達純塩率と脱塩室液の電気伝導度との間には, 処理剤濃度に無関係な直線関係がある.
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