抄録
大気圧下で塩化ナトリウム, 塩化カリウム, 硫酸ナトリウム, 炭酸ナトリウム, 塩化カルシウム, 塩化マグネシウムの6種の無機塩水溶液に対して, 沸点上昇を1wt.%から15wt, %まで, 双子型エブリオメーターを用いて測定し, 精度の高い結果を得た.
各無機塩水溶液の沸点上昇を, 塩の重量%と相関させるため三つの式を選定し, それぞれの式の定数を最小自乗法によって決定した. 実験値と計算値を比較してみた結果, 無機塩水溶液の沸点上昇は塩の重量%の三次式で精度良く近似できることが判明した.