育晶するセンサーは, いろいろあるが, 固さ (レオメータ) は, 過飽和度のほかに懸濁密度を検出することが知られている.
筆者は, 固さを溶液濃度と懸濁密度およびこれらの中間物質の胞芽量を合わせた量と定義して, 育晶制御は胞芽量の制御であることを提唱している.
本報告は, レオメータを用いて, 二つの異なる育晶方法による実験をしたことについて, 下記の内容について述べた.
育方晶法は, 固さの中の胞芽を制御 (IGCR) する方法と固さの量を制御 (CGCR) する方法で, 共に核が生成される限界曲線でプログラム制御を行ったこと.
育晶結果は, IGCRの方がCGCRより回収率が向上し, 結晶品質が向上し, 育晶時間が短縮したこと.
これらの理由は, IGCRの方がCGCRより胞芽量が多くあったことについて報告した.