日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
Print ISSN : 0369-4550
ISSN-L : 0369-4550
アミドキシム繊維を用いた係留式吸着装置による海水ウランの採取
草壁 克己後藤 晃諸岡 成治
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 48 巻 1 号 p. 22-26

詳細
抄録
本研究をまとめると以下のようになる.
1) アミドキシム繊維吸着剤による海水ウラン吸着の活性化エネルギーは38kJ・mol-1であった.
2) アミドキシム繊維をハネカム状吸着ユニットに充填し, 実海域で係留吸着した実験の結果から, 吸着剤と海水との接触とを促進するためには, 海流による流れと共に, 波力による上下あるいは横方向の運動が重要であった.
3) 吸着実験の結果を基にコスト計算をした結果, 繊維を詰めたボール状吸着剤を充填する形式が有効であることが明らかになった.
著者関連情報
© 日本海水学会
前の記事 次の記事
feedback
Top