抄録
省エネルギーの観点から高回収率化しつつある逆浸透法海水淡水化装置の性能評価法について検討した.
先ず, 単一中空糸内における全透過水流量を, 透過水の長さ方向の流量および圧力分布式から求めた.この結果透過水量は, 透過水圧力を0とした有効透過圧に比例し, 透過水圧力は有効透過圧の補正係数として表わすことができることを明らかにした.補正係数は温度に関係なくモジュールに固有である.
次にこの結果を利用し, 一次元流れの数値解析用の基礎式を求め, 数値解によりモジュール内のフラックス, 濃度の分布などを計算した.
次に, 基礎式における浸透圧を塩分濃度の二次式として近似しさらに透過側の濃度も考慮した近似式を導き, 解析解を求めた.解は複雑な表示となったが, 数値解との誤差は0.5%以下であり, 従来の簡易な評価式による誤差の約1/10であった. これより近似解析式は高回収率に有用であることが立証された.