抄録
安心・安全・安価な新燃料の市場導入や流通には、実市場における燃料の品質管理が重要であり、法整備や標準化が必要となる。ジメチルエーテル(DME)という新燃料を題材に、2001年より基盤技術研究(噴霧・燃焼解析)を開始し、応用実用化(テスト車両開発)、実証研究開発(公道走行試験)を経て、2007年より燃料品質の標準化に着手し2015年にISOを発行した。ここでは、DME燃料品質の標準化に関して、燃料利用システム側からの視点で検討した、不純物の影響評価やその混入限界値の定義、ならびに不純物分析方法のラウンドロビン結果等、検証実験データ等を含めて紹介する。