抄録
Society5.0の実現のために、人工知能技術(AI技術)の社会実装を進める上での課題がある。計算モデルが現象を十分に近似するためには、適用する利用方法(ユースケース)にAI技術を埋め込んだ上でデータ収集と計算モデル化、価値創出と向上を同時、持続的に行う必要がある。そこでステークホルダーの評価を計算モデルに反映するために人と相互理解できるAI技術を用いて、ステークホルダー間の相互理解に基づく共創的ユースケース開発、トランスディシプリナリー型のオープンイノベーションを実行することでデータ知識循環型サービス・システムを構築し、価値創出と向上を実現する。このシナリオを実現するため産総研人工知能技術コンソーシアム(AITeC)の仮説、実装、検証について述べる。