システム監査
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【®研究論文】トヨタ生産方式のシステム開発および監査への実装
成田 和弘
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2019 年 32 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

トヨタ生産方式の基本は、共通の目標に向かって、「みんなで考えてどんどん変わっていく」ことにある。アジャイル開発も決まりきったプロセスを繰り返すのではなく、変化に合わせて自分たちの「方法を開発」していく。本稿では、大野耐一氏が主導して確立した、「トヨタ生産方式」の「現場主義」、「現物主義」、「顧客に合わせて」、「変化を厭わない」、という4つの理念とトヨタの社祖である豊田佐吉翁の自働織機の発明を源とした「自働化」がどのようにアジャイル開発の考え方に生かされたかをヒントに、トヨタ生産方式の4つの理念と「自働化」をシステム開発・運用、およびガバナンスと監査へ実装することを提案する。

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© 2019 システム監査学会
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