耐火物
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CO2ガスを含む水系スラリーの一方向凝固を利用した バイモーダルな気孔形態を有するセラミックス多孔体の作製
李 準佑赤津 隆上野 俊吉
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2016 年 68 巻 4 号 p. 176-180

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抄録
円柱状気孔と連通孔を有するセラミックス多孔体を,CO2ガスを含む水系スラリーの一方向凝固,凍結乾燥および焼結のプロセスにより作製した。円柱状気孔は減圧下での凝固により形成され,セラミックス粉末と氷からなる多孔体が得られる。凝固過程の偏析により,複合組織が形成されるため,氷の相は連続的な構造となる。氷の相を凍結乾燥により除去し,円柱状気孔と連通孔を合わせ持つ乾燥体を作製し,1250℃で 5 時間焼結させることによりセラミックス多孔体を得た。円柱状気孔の気孔径と気孔率は,凝固時の圧力および焼結温度と時間で制御することができる。
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© 2016 耐火物技術協会
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