耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
チタン酸アルミニウムセラミックスの微構造および機械的・熱的性質に 及ぼすアルミナ粒子の添加効果
太田 敏孝今井 智大安達 信泰Alexandra DONCIEUXThierry CHOTARDMarc HUGER
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2018 年 70 巻 6 号 p. 256-262

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抄録
チタン酸アルミニウム(AT)セラミックスは,大量のマイクロクラック(MC)を有することにより,コンニャク石のような可とう性を示す。本実験では,アルミナ粒子を添加して,微構造や密度,気孔率,強度,ヤング率,熱膨張などの性質に及ぼす影響について調べた。アルミナ粒子は,1 ~ 10 μm及び100 ~ 1000 μmの 2 種類を用いた。小さなアルミナ粒子は,緻密化を促進し,密度,強度及びヤング率を増加させた。また,ATの粒成長を抑制した。大きなアルミナ粒子は,ATマトリックス中に点在し,アルミナ粒子の周囲には,空隙が形成された。
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© 2018 耐火物技術協会
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