大気汚染学会誌
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廃棄物処理施設の作業環境中における水銀濃度の増加
立本 英機中川 良三鈴木 将夫鈴木 伸
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1986 年 21 巻 3 号 p. 197-203

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抄録
作業環境の実態を把握するために, 有害廃棄物処理施設を例にとり, その場の汚染物としての水銀濃度の変化について調査した。処理施設の屋内および屋外から金アマルガム法で捕集した水銀濃度は, フレームレス原子吸光分析計で測定した。
この処理施設は昭和55年に設置されたが, 実際に水銀系廃棄物を処理しはじめたのは昭和57年からである。昭和57年以前は, 水銀を含まない多くの種類の廃棄物を処理しており, その期間の処理施設内の気中の水銀濃度は0.006~0.092μg/m3で, それらの平均値は0.029μg/m3であった。
一方, 昭和57年以降, 水銀系廃棄物の処理を行い, その期間の水銀濃度は~0.3μg/m3であり, 水銀系廃棄物を処理しない期間の平均値とくらべると約10倍量の増加であった。
この処理施設の水銀濃度は年々増加する傾向にあるので, 処理施設内の空気を清浄に保ち, また水銀系廃棄物は厳重に貯留しなければならないことを示唆してくれた。
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