抄録
本報では, 起伏のある地形上における大気汚染予測に関する従来の研究および問題点について, 内外の文献をもとに, 拡散実験と拡散モデルを中心として総説した。
本報で検討した事項は以下の通りである。
1) 地形の取り扱いに関する問題点の考察
2) 野外実験の概要および拡散幅や煙の上昇式の検討
3) 大気汚染予測モデル (風系推定モデルと拡散モデル) の紹介
4) 拡散モデルの評価
以上の研究報告によれば, 起伏のある地形上では, 野外実験結果で拡散幅が平坦地に比べて大きくなる点や, 起伏のある地形上に適用するために提案されている大気汚染予測モデルの多くは, プルーム主軸の取り扱いが便宜的であり, 再現性が十分でないなどの問題が指摘されている。