大気汚染学会誌
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正規型プルーム式とPasquill-Gifford線図による高煙源についての拡散予測の整合性
岡本 眞一塩沢 清茂
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1990 年 25 巻 4 号 p. 256-262

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抄録

大気汚染モデルは今日までに多数提案されているが, 最も広く利用されているのは正規型プルーム式のモデルであり, 拡散幅の推定にはPasquill-Gifford線図 (PG線図) が用いられている。このPG線図は平坦地の地上源のデータに基づくものであるが, これ以外の状況下でも広く利用されている。
このため, 高煙源からの最大着地濃度の予測に, この方法を適用した場合の問題点について検討を行った。高煙源拡散実験について, 上記の方法を適用した結果, 強不安定時に適大推算となる傾向が見られた。これは主として, 不安定時における拡散幅σzの過大見積りが原因であると考えられる。

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