大気環境学会誌
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平滑地上の鉛直方向乱流強度とPG大気安定度階級との関係
安達 隆史
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1996 年 31 巻 5 号 p. 224-231

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抄録

海上の大気汚染濃度を評価する場合に適用する目的で, Pasquill-Giffordの線図 (PG図) 又はTurnerの線図 (PGT図) の鉛直方向拡散幅 (σz) に対応する, 鉛直方向乱流強度 (σw/U) による大気安定度分類法を研究した。
この研究に採用された主な手法は,(1) 接地気層の相似則を利用したもの,(2) 米国原子力規制委員会の指針に採用された水平風向変動幅による大気安定度分類法および, 大気安定度階級毎に100mの距離におけるPGT図のσyとσzとの比を利用したもの,(3) 米国環境保護庁のガイドラインに採用された鉛直方向の風向変動幅による大気安定度分類法を利用したものである。これらの3種の方法による結果は大差なかったので, 平均して表にまとめた。この表は陸上の平滑地ばかりでなく, 放出源から1km程度以内の海上拡散にも適用可能である。

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