2017 年 19 巻 p. 93-100
本研究の目的は,「母性看護学援助論:分娩期」における授業展開の効果と今後の学習を継続しうるための諸要因について,学生の授業評価の分析を通して明らかにすることである。A大学看護学部3年次生83名の授業評価を分析した。結果は,多くの学生が事例の対象理解と看護の役割について理解できたと評価し,達成感を感じていた。しかし,学習方法による負担感についても少なからず明らかとなった。本結果より,教員は学生が学習効果を実践実習で効果的に活用・発展させうるよう,再学習できるように指導を継続していくことが必要である。