胆道
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原著
国内版急性胆管炎診療ガイドライン重症度判定基準の臨床評価
貝田 将郷財部 紗基子市川 仁志岸川 浩西田 次郎森下 鉄夫
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2010 年 24 巻 5 号 p. 683-688

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抄録
要旨:今回我々は急性閉塞性化膿性胆管炎(以下AOSC)を対象に国内版急性胆管炎ガイドラインにおける重症度判定基準の臨床評価を行った.重症度判定基準による分類では,AOSC群の79%(19/24),非AOSC群の46.5%(89/191)が中等症に分類された.両群中等症例のうち黄疸項目該当例はAOSC群で100%(19/19),非AOSC群で96.6%(86/89)と非常に高率であった.また黄疸のみの該当例は,AOSC群で100%(5/5),非AOSC群で97.4%(74/76)であり,黄疸が中等症例を増やす大きな因子となっていた.両群中等症における2項目以上の該当症例では,非AOSC群の14.6%(13/89)に比べAOSC群で73.7%(14/19)と有意に高い結果となった.現行の国内版ガイドラインにおいて中等症と判定されたものに対しては,補助的診断として判定基準項目で2項目以上が該当する場合や,WBC,CRPが高度な場合には準重症として取り扱うことが望ましいと考えられた.
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© 2010 日本胆道学会
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