抄録
要旨:胆道癌の補助療法には,2件の前向き研究があるのみである.そのうち,膵胆道癌に対する術後補助化学療法に関する1件の研究では,フルオロウラシル+マイトマイシンCの生存期間に対する有効性が,非治癒切除となった胆嚢癌においてのみ示された.また,肝門部胆管癌に対する術後補助放射線療法についての1件の研究では,同療法の生存期間に対する有効性は示されなかった.いくつかの後ろ向き研究からは,補助化学療法としてのゲムシタビンの有効性や,断端陽性症例に対する放射線治療の有効性が示唆されている.今後,質の高い前向き研究が,我が国から発信されていく必要がある.