症例報告
AMPLATS GOOSE NECKTM MICROSNARE Kitにより胆管迷入ステントが回収可能であった1例
2012 年 26 巻 2 号 p. 212-218
詳細
2012 年 26 巻 2 号 p. 212-218
要旨：70歳代，男性．総胆管結石のため内視鏡的乳頭切開術とplastic stentによる胆道ドレナージ（EBD）を施行した．胆嚢摘出術後，plastic stentの総胆管内迷入を認め抜去を試みたがステントが乳頭部に嵌頓し急性閉塞性胆管炎を発症した．胆管炎の治療としてPTBDを施行しカテーテルを10 Fr内瘻化チューブに入れ替えた後，AMPLATZ GOOSE NECKTM Microsnare Kitを挿入しplastic stentの嵌頓を解除した．後日，内視鏡的に乳頭部から把持鉗子でplastic stentを回収した．plastic stentの総胆管迷入後の乳頭部嵌頓は稀で除去専用の器具はないがPTBDルートからAMPLATZ GOOSE NECKTM Microsnare Kitを使用した抜去方法はPTBDチューブ入れ替えの回数も少なく出血傾向のある患者でも安全に施行でき有用であったので報告する．
