胆道
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症例報告
胆嚢ポリープの術前に偶然発見されたランブル鞭毛虫症の1例
川原 隆一吉富 宗宏御鍵 和弘赤須 玄北里 雄平白濱 貴久石川 博人久下 亨石田 祐介岡部 義信堀内 彦之木下 壽文
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2013 年 27 巻 2 号 p. 226-231

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抄録
要旨:症例は53歳女性.胆嚢ポリープ,膵嚢胞性疾患にて当院通院中,胆嚢ポリープの手術目的に外科紹介となった.下痢症状はなく,海外渡航歴も認めなかった.腹部CTにて胆嚢体部に最大径9 mm大の腫瘤を認めた.膵体部に径20 mm大の低吸収域を認めた.ERCPでは,胆嚢内の腫瘤を認め,膵管は異常を認めなかった.胆汁・膵液細胞診検査でランブル鞭毛虫の栄養体を多数認めた.メトロニダゾールにて駆虫後,手術を施行した.病理診断ではcholesterol polyp,慢性胆嚢炎と診断され,ランブル鞭毛虫は認めなかった.無症状のランブル鞭毛虫症と診断した.大腸内視鏡被験者の0.5%にランブル鞭毛虫を確認したとの報告もあり,比較的多い疾患ではないかと思われた.本症自体が稀な疾患であるが,胆道疾患の原因として本疾患の慢性感染が見逃されている可能性も示唆された.今後,原因不明な胆道系疾患の術前に,生検や十二指腸液,胆汁,糞便検査を行ってもよいと思われた.
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© 2013 日本胆道学会
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