胆道
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症例報告
いずれも上皮内進展を伴った肝外胆管癌およびVater乳頭部癌の同時性重複癌の1例
金森 淳高橋 進一郎加藤 祐一郎小西 大
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2014 年 28 巻 1 号 p. 101-107

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抄録
症例は79歳男性.心窩部痛で発症し前医受診し,Vater乳頭部の腫瘤を指摘され当院を紹介受診した.精査にて乳頭部腫瘤の他,中部胆管および膵頭部主膵管内に隆起性病変を認めた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,組織学的に中部胆管病変は乳頭腺癌であり,同病変から連続して乳頭側に広がる上皮内進展を認めたが,Vater乳頭部病変とは連続性は認めなかった.Vater乳頭部および主膵管内病変も共に乳頭腺癌であり,介在する主膵管上皮には連続性に上皮内癌を認めた.最終的に上皮内進展を伴った中部胆管癌およびVater乳頭部癌の重複癌と診断した.肝外胆管癌とVater乳頭部癌の同時性重複癌の報告は自験例を含め9例のみであった.全例膵胆管合流異常は認めず,胆管癌は中下部胆管に多く認めた.希少な上皮内進展を伴った肝外胆管癌とVater乳頭部癌の同時性重複癌の1例を報告する.
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© 2014 日本胆道学会
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